図録をいただいて、真っ先に開いたのは最後のページ。
作品でもなく、エッセイでもなく、謝辞のページだった。

「ちゃんと名前あるかな。」

そんなことを思いながら探していたら、思わず二度見した。

田村音忍

……えっ?
たむら・おとにん?
たむら・おとしのぶ?

いやいや、田村音恩です。
「ご恩」の恩です。

もちろん、一瞬びっくりはした。でも、名前を載せていただけたこと自体が本当にありがたい。大学でRAとして携わった最後の研究が、こうして一冊の図録という形に残った。それだけで十分すぎるほど嬉しい。

何年後かにこの図録を開いたら、きっと最初に思い出すのは誤植のことかもしれない。

「ああ、、田村音忍ね。」

そんなふうに笑いながら、当時のことを思い出せたらそれも悪くない。

たぶん一生の思い出になる。
ありがとう、田村音忍。
ありがとう、シンヤB